CSAニュースレター
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役に立たない事はやる意味がないか?ヘルツの実験
ビジネスの観点から見た場合、一見役に立ちそうもない研究にお金を出すのは無駄以外の何ものでもないと思うかもしれません。でも、それが長期的に見れば歴史を変えるほどのインパクトを持つことがあります。
科学史を見てみると、面白い例があります。
物理学者ジェームズ・クラーク・マクスウェルが、後に「マクスウェル方程式」として知られる電磁気学の基礎となる方程式を発表したのは1862年のことでした。 このころ、人類はようやく電池や電流の性質を研究し始めたところでした。
この方程式によると電場と磁場は相互に作用し合い、空間を伝播する「波」、つまり「電磁波」を生み出す可能性を示していました。とはいえ、これは...
by 下河有司 —
Nov 24, 2025
物理学
2025年ノーベル物理学賞
こんにちは、クリエイティブ・サイエンス・アカデミーの下河です。今年もノーベル賞の季節!去年のノーベル物理学賞は、はまさかのAI分野からの受賞で意外性のあるものでした。さて、今年のノーベル物理学賞はどんな内容だったのでしょうか?
受賞者は次の3名です。
ジョン・クラーク名誉教授(米カリフォルニア大学バークリー校)
ミシェル・H・デヴォレ名誉教授(米イェール大学)
ジョン・M・マルティニス名誉教授(米カリフォルニア大学サンタバーバラ校)
受賞理由は「電気回路における巨視的量子トンネル効果とエネルギー量子化の発見」というもの。
簡単にいうと、電子など、私たちの日常で目にするものの大きさに比べて...
by 下河有司 —
Oct 13, 2025
物理学
読書の秋:新サービスのお知らせ
こんにちは、クリエイティブ・サイエンス・アカデミー(CSA)運営・講師の下河です。
「読書の秋」という言葉があるように、秋は学習にちょうど良い季節…と思いきや、まだまだ暑い日が続いていますね。
この言葉が日本で広まったのは、中国の唐時代の詩人、韓愈(かんゆ)(768~824年)が詠んだ次の詩を、夏目漱石が小説「三四郎」で引用したからだそうです。
時秋積雨霽、新涼入郊墟。燈火稍可親、簡編可卷舒(秋の長雨もやみ空が晴れ渡る頃、初秋の涼しさが郊外の丘にも広がり始める。秋の夜にはようやく灯りを親しむことができるので、書物を広げて読書を進めることができる)
意訳すると、秋になって涼しくなったので、...
by 下河有司 —
Sep 02, 2025
月次ニュースレター
エクセルで学ぶ数学と物理学
こんにちは、CSA講師の下河です。だいぶ暑くなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?暑すぎると頭がぼーっとしてしまうので、涼しいところで体調に気を付けながら学習をしてくださいね。
本日は7月の月次ニュースレターをお届けします。今月の注目のトピックは「エクセル」を使った物理と数学の学習法です。
エクセルは会社の業務などで一度は触ったことがあるのではないでしょうか?このエクセルのすごいところは、工夫次第で物理や数学の高度なシミュレーション(現象をコンピュータ上で再現すること)が可能という点です。
いろいろなプログラミング言語がありますが、エクセルは私たち社会人にとっては一番馴染み深いツー...
by 下河有司 —
Jul 06, 2025
月次ニュースレター
物理と数学の冊子無料プレゼント
こんにちは、CSA講師の下河です。本日はCSA会員の皆様に最新の冊子をプレゼントいたします。
物理と数学の全体像と学んでいく上でのポイントをまとめた冊子になります。
現在、外部向けに無料配布している「物理学ガイドブック」の続編にあたり、表面的な情報だけでなく、もっと物理・数学について詳しく解説した内容になっています。
数式も多少出てきますが、あまり気にせず読み飛ばしてください。
なお、この冊子は、外部向けには有料で販売する予定になっておりますので、他の方にコピーを渡すことはご遠慮ください。
もし可能であればで結構ですので、読んでみた感想などをお聞かせください。(改善点や指摘等でも結構です...
by 下河有司 —
Jun 15, 2025
お知らせ
最新の物理学ニュース 2025年6月
「ブラックホール爆弾」という物騒な名前が付いた現象の実験も行われたようです。ただし、ブラックホールで爆弾作りました!という内容ではないのでご注意を ^^;
こんにちは、CSA講師の下河です。最近、話題になった物理学に関するニュースをいくつかピックアップしてお届けします。関連するキーワードは、動画コースや対面レッスンで解説していきますので楽しみにしてくださいね。
1. 量子ハイパーエンタングルメントの実現
研究機関:カリフォルニア工科大学研究内容:カリフォルニア工科大学の研究チームが、レーザー光を用いた光ピンセット技術により、2つの原子を「ハイパーエンタングルメント(超絡み...
by 下河有司 —
Jun 01, 2025
物理学
実験室公開
こんにちは、クリエイティブ・サイエンス・アカデミー(CSA)講師の下河です。
数学や物理学を勉強していると、数式がたくさん出てきます。数式は自然現象を理解するための強力な道具ですが、それだけを眺めていても実際に何が起きているのか分からないことがありますよね。
そこで、CSAではパソコン上で数学や物理学の実験ができる実験アプリを開発しています。実際の動きを見ることで、数式や抽象的な図を眺めているよりも、遥かに理解度が高まります。
コンピュータに物理法則を計算させることを『物理シミュレーション』といいます。
シミュレーション(simulation)とは『真似る』という意味の英語ですから、現実...
by 下河有司 —
May 20, 2025
物理学
AIで読む歴史的有名論文
現代の量子力学の元祖とも言える、アインシュタインの論文。
「光量子仮説(こうりょうしかせつ)」と呼ばれるその内容は、光とは波ではなく、エネルギーの塊(つまり粒)という衝撃的な内容でした。
この論文が出された1905年が奇跡の年と呼ばれているように、この論文が後世に与えた影響は計り知れません。
ぜひ一度、原著論文に目を通してみたい…と思っても、一筋縄ではいきません。なぜなら、その論文はドイツ語で書かれているからです。
有名な論文の原著を読むために、まずドイツ語をマスターする…いくらなんでも、それは効率が悪いですよね。
でも、諦める必要はありません。Googleが公開しているNoteb...
by 下河有司 —
May 11, 2025
物理学
生成AIを活用したプレゼンテーション作成事例
【お知らせ】今回の内容は、2025年5月10日の公開レッスンで直接お話します。ご興味のある方は、レッスンを予約してみてください。(どのプランでも参加可能です)
こんにちは、CSA講師の下河です。最近の生成AIは非常に能力が高くなり、私たちの日々の活動を様々な面から支えてくれるようになっています。
今回ご紹介するのは、生成AIを活用したプレゼンテーションの作成事例です。
学生のころ、研究発表などで、みんなの前でプレゼンテーションをした経験はあるでしょうか?
社会人になってからも、会社の社内会議や事業のアピールなど、人前でプレゼンテーションを行う機会は多いものです。
今までなら、ど...
by 下河有司 —
May 06, 2025
注目のトピックス
【数学】算数を侮るなかれ!実は小学生の方が物理学の理解がはやいかもしれない…
物理学を学び始めたとき、どれぐらいの数学を理解していればいいのか気になったことはありませんか?いきなり、ベクトルや微分・積分など、高校数学から手を付けだすと混乱するかもしれません。
だったら、まず中学校ぐらいの数学からやり直してみるか…と思うかもしれませんが、さすがに小学校の算数からやり直そうと思う人は少ないでしょう。
「小学生は九九やそろばんの使い方ぐらいしか習わないのでは?」
そう考える大人も多いですが、それは小学生を侮りすぎです。
例えば、今の小学校の算数では6年生でx,yを使った文字式の計算や比例、反比例といった概念などを習います。
こういった内容は、物理学にもダイレクトに...
by 下河有司 —
May 01, 2025
数学
【物理学】生成AIで作る物理実験アプリ
こんにちは、CSA講師の下河です。
最近は生成AIが、すごく注目されていますが、その実力はどれほどのものでしょうか?今回は、生成AIのプログラミング能力の検証をやってみました。
生成AIといえばChatGPT(チャットGPT)が有名ですが、今回はClaude(クロード)というサービスを使って検証してみます。
Claudeは、もともとChatGPTを開発したOpenAI(オープンAI)社の元メンバーが設立したAnthropic(アンソロピック)社の生成AIです。
まだ知名度はそこまで高くありませんが、プログラミングやパワーポイントのスライドなど、とても強力な生成能力を持っています。
...
by 下河有司 —
Apr 18, 2025
物理学
【数学】高次元の球の体積
半径 r の円の面積は πr^2 、球の体積は (4/3)πr^3 というのはよく知られた公式です。
球といえば普通3次元の球ですが、円は2次元の球とも言えます。では4次元、5次元、さらにn次元の球の体積は、どのような数式で表されるでしょうか?
2次元(円)と3次元(球)を見比べてみると、半径 r の「●乗」の数字が次元の数と同じになっているところは法則性がありそうですね。問題は、その前に付いている定数です。
2次元(円)だと π 、3次元(球)だと (4/3)π、ちょっと法則性が分かりづらいですね…。
実は、n次元の場合、下のような式になるのです。
Γ(ガンマ)という見慣れない記号...
by 下河有司 —
Mar 09, 2025
数学